このページはPR・広告を含みます

ジョイフルミックスが映す、なんば発の「混ぜる」商いと小売の新潮流

ジョイフルミックスが映す、なんば発の「混ぜる」商いと小売の新潮流を表すイメージ画像

ニュースの概要

なんば経済新聞が「ジョイフルミックス」という話題を取り上げました。名称からは、複数の要素を組み合わせて楽しさを届ける取り組みだと読み取れます。ただ、配信の見出しと要約だけでは、商品なのか店舗なのか催しなのか、細部まで確かめられません。そこで本稿では、記事の細かな事実には踏み込みません。「なんばという立地で、組み合わせの楽しさを売りにする」という切り口だけを手がかりにします。そのうえで、この考え方が小売や商品づくりにどんな意味を持つのかを、独自に考えていきます。

引用元: ジョイフルミックス(なんば経済新聞)

分析・見解

なんばは「試して選ぶ」消費に向いた街である

なんばは、観光客、近隣の住民、通勤客、買い物目的の若者が一日の中で入れ替わる街です。客層が幅広いので、一つの用途に絞った商品は伸びにくい面があります。一方で、「いろいろ試せる」「選ぶ過程そのものが楽しい」という売り方とは相性が良いと言えます。

ジョイフルミックスという名前も、その流れに沿っています。「ミックス」は一つの完成品ではなく、選ぶ人が自分好みに組み立てる余地を示す言葉です。

「混ぜる」価値は、選ぶ手間を楽しさに変えること

組み合わせ型の商品は、昔からあります。詰め合わせ、トッピング自由の飲食、色や柄を選べる雑貨などです。強みは、客が自分で決めたという満足を得られる点にあります。

ただし、選択肢が多いほど良いわけではありません。心理学では、選択肢が多すぎると人は決められなくなると言われています。実際に、ジャムの試食実験では、種類を絞った売り場のほうが購入率が高かったという有名な報告があります。つまり本当の価値は、種類の多さではなく、迷わず楽しく選べる設計にあります。

地域ニュースは、小さな動きを知らせる早期警報になる

経済紙のなかでも、なんば経済新聞のような地域メディアは、全国紙が拾わない小さな店や新商品の動きを伝えます。こうした話題は、大手が動く前の兆しであることが少なくありません。

例えば、ある街で組み合わせ型の商品が話題になれば、数か月後に別の街や通販でも似た商品が出ることがあります。地域ニュースは、流行の先行指標として読むことができます。

持続できるかは、再来店の理由を作れるかで決まる

話題になった直後は客が集まります。しかし、長く続く店は、二度目の来店理由を用意しています。季節ごとに組み合わせを入れ替える、常連向けの新しい選択肢を出す、といった工夫です。

逆に、最初の物珍しさだけで売っていると、観光客の入れ替わりが速い街では波が早く引きます。「混ぜる」楽しさは、中身を更新し続けて初めて価値になります。

ビジネスへの影響

品数を増やす前に、選び方の型を決める

組み合わせ型の売り方を取り入れるなら、まず選び方に型を作ります。例えば、基本を三つ、追加を四つまでに絞り、おすすめの組み合わせを三例だけ見せます。迷う客が減り、客単価も上がりやすくなります。

在庫の面でも、部品の数を絞れば管理が楽です。完成品を多く持つより、組み合わせで見た目の種類を増やすほうが、売れ残りのリスクは小さくなります。

立地の客層に合わせて、見せ方を二通り用意する

なんばのように客層が混在する場所では、観光客向けには短時間で選べる見本と多言語の表示が効きます。地元客向けには、季節の新作や会員向けの特典が効きます。

同じ商品でも、見せ方を二通りに分けるだけで、反応が変わります。まずは一か月、来店客層ごとの売れ筋を記録することをお勧めします。

地域ニュースを週一回の定点観測に組み込む

実務では、地域の経済ニュースを週に一度まとめて読む習慣が役に立ちます。気になった動きは、商品、価格、売り方の三点でメモします。数週間続けると、自社の商品づくりに使える傾向が見えてきます。

関連記事

ブログ一覧へ戻る